mkstyle:Vol.123

MKスタイル123号。『こころがまえ』

社長のひとりごと
『こころがまえ』
先日、「おもてなし」で有名な石川県和倉温泉の「加賀屋」さんで客室係を統括していらっしゃる女性の方からお話を伺う機会がありました。その方のお話の中で印象に残ったものをご紹介します。40年ほど前に加賀屋に入社した時のお話です。従業員通路を通っていて床にゴミひとつ落ちていなく、ものすごーくきれいでその当時の女将(小田孝)さんにそのことを話すと「私たち従業員が利用する通路がきれいでなければお客様によいサービスはできませんお客様のいらっしゃる場所、見えるところがきれいなのはあたりまえです。」と言われたそうです。そのお話を聞いた時、“ごもっとも”と感じざるを得ませんでした。
皆さまは、どう感じますでしょうか。「加賀屋」さんでは「それは私の仕事ではない」と言う社員はいないそうです。お出迎えであったり、お客様のお荷物を運んだりと手の空いている社員はお客様係以外でも行っています。このような社員一人一人の心がまえが『プロが選ぶ日本のホテル旅館100選』で36年間連続総合1位を獲得する一端となっているのだと思いました。「加賀屋」さんでなくても自分のゴミはもちろん、落ちているゴミも拾える人が増えれば今以上に快適な空間、お仕事ができるのではないでしょうか。そしてこのようなルーティンが広がると素敵ですね。

【編集後記】
『未来を想像』(とつい)
今月もお読みいただき、ありがとうございます。もうすぐ春ですね❀
4月から新入職員さんが入られることと思いますが、希望通りの人数を確保できたケースはどのくらいあるのでしょうか。特にサービス業は慢性的な人不足に陥っており、ファミレスが24時間営業をやめたり、宅急便が荷物量の総量規制をするようになるとは少し前まで全く想像しておりませんでした。これには、売上の減少とともに、労働人口の減少が大きく関わっているようです。
そのあおりをまともに受けているひとつが私達の業界です。ある程度の年齢を経た方の一定数が清掃業界で再就職をするという流れが完全に壊れたと感じています。これを打開する一つの策として、おそらく2~3年以内に“清掃ロボット(ルンバ型の大きいもの?)”が共有部の清掃をしていることが当たり前の光景になると思われます。まずは深夜帯に1Fを清掃ロボットが清掃をすることになりますでしょうか!?しかしこれから起こることに対応しながら、病院・介護施設清掃という“生活インフラ”を支えていく所存です。お客様のご理解とご協力を賜れば幸いです。よろしくお願いいたします。

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