mkstyle:Vol.124

MKスタイル124号。『遥か昔へ…』

社長のひとりごと
『遥か昔へ…』
六本木にあるお寺で行われた『和歌は万葉からのラブレター』と題した朗読会に参加してきました。一度も利用したことの無い「六本木一丁目駅」を下車してiPhone片手に目指すお寺に向かって歩くと、お寺の多いことに驚かされます。この麻布周辺の地域は西暦1000年以前から海を見下ろす南向きの高台でで神仏を祀るのに相応しいとされていたためにお寺が多く点在しているそうです。さて、目指すお寺に無事到着し、「こちらからお入りください」の張り紙の引き戸を開けるとそこは本堂です。入口で記帳していると案内の女性が「そちらにあるお菓子をおひとつお持ちください」とお声を掛けてくださいました。そこには百人一首かるたの絵柄が印刷された個包装のあられでした。そう、今回の題材は『右大将道綱母』の百人一首53番と彼女が書いた「蜻蛉日記」の中の句3点です。
靴を脱ぎ本堂へ。そこには椅子が用意されています。まずは住職様と参加者全員での読経からです。配られた読経の本を開いてみるとお経にふり仮名、その下に意味も記載されています。初めての読経。住職様と声を合わせます。不思議なことに全員ぴったりと合っているのです。声に出しながら記載されている意味を読み進めていきます。読経が終わるころには、時代をさかのぼった空間になっています。その中で一首目の百人一首53番「歎きつつ・・・」張りのあるそしてしなやかな声で朗読されます。読み終わると現代語訳、そして、その時代の31文字に込められた女心を読み解き、時代背景にも話は進みます。お話を聞いていると歌が詠まれた時代の情景が広がります。本堂に差し込む傾きかけた陽の光の相乗効果からか、ゆったりとした不思議な時間が流れていました。その後は住職の奥様手作り和菓子とお茶で参加された皆様との懇親会です。六本木と言う近代都市の中で日常を忘れて、美しい日本語の豊かさに触れられた貴重な時間に感謝いたします。

【編集後記】
『フルマラソン』(とつい)
去る3月19日(日)9時、毎年恒例の板橋シティマラソン(42.195km)に出場しました。この2年は連続でサブ4(4時間切り)を達成しておりましたが、今年は4時間切ることは無理でした(>_<)(4:11:27)。とっても残念ですが、練習不足も含めて、これが実力です。
目標を達成出来なかった時、失敗した時にその事実をどう受け止めるか?が仕事にも通じる人生のキモだと感じております。腐ってやる気を失うのも、今より良くなるきっかけとするのも自分次第だということです。仕事も同じですよね。
現在私は素晴らしい仕事についていると思っています。仕事をすることが誰かのお役に立つという仕事です。でも逆に素晴らしくない仕事ってあるのでしょうか?そこにあるのは、そのように取り組めない自分がいるだけ。その実力のない自分がいるだけだと思います。そのことを肝に銘じて、来年は4時間を切るぞ~!やっぱり滅茶苦茶くやしい~(T_T)

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