mkstyle:Vol.105

MKスタイル105号。「歴史があるものは、当たり前に奥が深い…」

【社長のひとりごと】
能に触れた2回目。『虫干し』
先日、貴重な体験をさせていただきました。それは観世流能楽師武田文志さんの稽古場で年一回の能装束の「虫干し」を見させていただきました。虫干し当日は時折、激しい雨が降り稽古場に着いた時には足元が濡れていました。玄関に入ると濡れた衣服を拭くようにタオルが用意されていました。靴を脱ぎ中へ。まず、見学される方は全員足袋を履かなくてはいけませんでした。女性の方は履けるサイズですが、男性には小さく、とりあえずかかとは出ていてもよいとのことでした。6~7人のグループでそれぞれの説明を聞きながら各お部屋を回ります。
まず、最初のお部屋は、「能面」が棚に置かれていました。古いものは何百年も前の面や貴重な面のために同じ面を彫ってあり、比べてみると遠目では同じように見えても近くで見ると一刀一刀が違って見えます。面の付け方、見え方の説明をしていただきました。そして、次のお部屋は能舞台のある広いお部屋いっぱいに縄が張り巡らされていて、そこに素晴らしい能装束が干されていました。見るも艶やかな小袖類の唐(から)織り・厚板(あついた)・摺箔(すりはく)・縫箔(ぬいはく)など。広袖類では直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)法被(はつぴ)袴(はかま)類では大口(おおくち)・半切(はんぎり)。その他帯や鬘帯(かずらおび)等々。手で小袖の違いを触らせてもいただきました。50年前に作った小袖より何百年も前に作った小袖の方が生地が薄いのです。
何故でしょうか。それを確かめた方がいます。何百年前と現在では水も空気も土壌も違うのではないかと。そこで山奥で桑の葉から育て、蚕、糸作り、織から仕立てまで。そうして出来上がった小袖の能装束は…手触りが、びっくりするほど薄かったです。この続きはまた、次回に…。(さかした)

【編集後記】
『先端の感染症対策を、積極的に学んでいきます!』(いけがみ)
こんにちは池上です。すっかり秋らしい気候!?梅雨みたいな気候で!?体調を崩されている方も多いのではないでしょうか。私はジメジメの気候のおかげで大汗をかき、食欲不振になりダイエットにはもってこいだと思っています…。。さて今年は日本への台風上陸数が過去の上陸数に比べて明らかに少なかったですね。それによって海水温が高くなり様々な現象を引き起こしているようです。大量のイルカが陸へ打ち上げられる、海水浴場に鮫が現れるなどなど。最も恐ろしいことは「人喰いバクテリア」ならぬ感染症が日本で検出されているということも。自分はてっきり海外だけでの話と思っておりました…。。
このような耳にしない感染症がでてくる時代ですので常にアンテナは張っておかなければですね。エムケークリーンもこのような感染症にまで対応できるとは言いませんが、様々な感染対策を講じる為に“トコトコ日記”でもありますように欧米諸国の感染対策を勉強・吸収し、日本に合った感染対策清掃に繋げていきたいと思っております。(いけがみ)

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